ファクタリングの手数料は高い?相場と安く抑えるポイントを解説

ファクタリングを検討していると、
「手数料が高いのでは?」
「もしかして高すぎるのでは?」
と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
実際、ファクタリングの手数料は会社や契約形態によって大きく変わります。
条件が良ければ数%で利用できる場合もありますが、場合によっては20%前後になることもあります。
そのため、ファクタリングを利用する際は手数料の相場を理解しておくことが重要です。
この記事では
・ファクタリングの手数料の相場
・手数料が高くなる理由
・手数料を安くするポイント
を分かりやすく解説します。
ファクタリングの手数料の相場
まずは一般的な手数料の相場を確認しておきましょう。
2社間ファクタリングの手数料
相場:8%〜20%
2社間ファクタリングの場合、手数料の相場はおおよそ8%〜20%とされています。
売掛先に通知せず契約する仕組みのため、ファクタリング会社にとって回収リスクが高くなり、その分手数料も高めに設定される傾向があります。
一方で、売掛先の承諾が不要なため、取引先に知られずに資金調達できる点や、手続きがスムーズに進みやすい点がメリットです。
なお、売掛先の信用度が高い場合には10%以下の手数料で契約できるケースもあります。
反対に、取引実績が少ない場合や、売掛先の信用状況に不安がある場合などは、20%を超える手数料になるケースもあります。
3社間ファクタリングの手数料
相場:1%〜10%
3社間ファクタリングの手数料相場は、1〜10%程度(一般的には2〜9%前後)とされています。
利用者・ファクタリング会社・売掛先の3社で契約を結ぶ仕組みで、売掛金は売掛先からファクタリング会社へ直接支払われます。
そのため、売掛金の未回収や使い込みのリスクが低く、2社間ファクタリングより手数料が安くなる傾向があります。
特に売掛先の信用力が高い場合は、1〜5%程度の低い手数料になるケースもあります。
ただし、3社間ファクタリングは売掛先の承諾が必要です。
ファクタリング利用を知られるため、取引先によっては資金繰りを心配される可能性もあります。
また、売掛先との合意手続きが必要になるため、契約までに時間がかかることもあります。
ファクタリングの手数料以外にかかる費用
ファクタリングでは、基本の手数料とは別に追加費用が発生する場合があります。主な費用は以下のとおりです。
- ① 債権譲渡登記費用
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契約条件として債権譲渡登記が必要になるケースがあります。
司法書士報酬や登録免許税(1件につき7,500円)などが発生し、5万円〜10万円程度かかることが一般的です。 - ② 印紙税
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紙の契約書で債権譲渡契約を結ぶ場合、200円程度の印紙税が必要です。
電子契約の場合は印紙税がかからないため、費用を抑えられることがあります。 - ③ 出張費
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ファクタリング会社の担当者が訪問対応する場合、交通費などの出張費が請求されることがあります。
- ④ 審査・事務手数料など
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審査手数料や振込手数料などの諸経費が発生する場合があります。
一般的には数千円〜数万円程度ですが、事前に確認しておくと安心です。
>出典:法務省「(債権譲渡登記等)添付書面・登録免許税」
>出典:国税庁「No.7140 印紙税額の一覧表(その1)第1号文書から第4号文書まで」
ファクタリングの手数料が高くなる理由
ファクタリングの手数料は一律で決まっているわけではありません。
契約形態や売掛先の状況、売掛金の内容などによって大きく変動します。
ここでは、ファクタリングの手数料が高くなる主な理由を解説します。
① 2社間ファクタリングを利用している
手数料が高くなる最も大きな理由の一つが、2社間ファクタリングです。
2社間ファクタリングでは、利用者とファクタリング会社の2者で契約を行います。
売掛先にファクタリングの利用を知られずに資金調達できるというメリットがありますが、売掛金の回収は利用者が行うことになります。
つまり、ファクタリング会社は売掛先から直接回収できないため、以下のようなリスクが発生します。
このようなリスクを考慮して、手数料が高めに設定される傾向があります。
② 売掛先の信用力が低い
ファクタリングでは、利用者よりも売掛先の信用力が重視されます。
ファクタリング会社は売掛金を回収することで利益を得るため、売掛先が確実に支払いを行う企業であるかどうかが重要になります。
例えば以下のような場合は、信用度が低いと判断されることがあります。
・設立して間もない企業
・支払い遅延の履歴がある企業
・経営状況が不安定な企業
このような場合、未回収リスクを考慮して手数料が高く設定される可能性があります。
③ 支払期日までの期間が長い
売掛金の入金までの期間が長い場合も、手数料が高くなる要因になります。
例えば、入金予定日まで90日以上ある売掛金の場合、その間に売掛先の経営状況が変わる可能性があります。
ファクタリング会社はそのリスクを考慮するため、手数料が高く設定されることがあります。
一般的には
・30日サイト
・60日サイト
・90日サイト
といった支払いサイトがあり、入金までの期間が短い売掛金ほど手数料が低くなりやすいと言われています。
④ 売掛金の金額が小さい
売掛金の金額が小さい場合、手数料率が高くなることがあります。
ファクタリングでは、審査や契約などの手続きが必要になりますが、売掛金の金額が小さくても作業量は大きく変わりません。
そのため、売掛金の金額が小さい取引では、ファクタリング会社が利益を確保するために手数料率を高めに設定することがあります。
⑤ 売掛先との取引履歴が確認できない
売掛先との取引実績が確認できない場合も、手数料が高くなる可能性があります。
ファクタリング会社は、売掛金が実在するかどうか、継続的な取引があるかを確認します。
例えば以下のようなケースです。
・請求書しかない
・入金履歴が確認できない
・契約書がない
このような場合、売掛金の信頼性を判断しにくくなるため、手数料が高く設定されることがあります。
⑥ 初めてファクタリングを利用する
初めてファクタリングを利用する場合、利用者の信用状況が十分に確認できません。
そのため、ファクタリング会社はリスクを考慮して手数料を高めに設定することがあります。
一方で、同じファクタリング会社を継続して利用すると、取引実績が積み上がるため、条件が改善されるケースもあります。
⑦ 単発の売掛金である
継続的な取引ではなく、単発の売掛金のみを売却する場合も手数料が高くなることがあります。
継続的な取引であればファクタリング会社は将来的な取引も見込めますが、単発取引では利益が限られるためです。
そのため、継続取引の売掛金の方が条件が良くなる場合があります。
⑧ 即日入金などスピードを優先している
ファクタリングでは、入金までのスピードも手数料に影響することがあります。
例えば、即日入金や短時間での審査を希望する場合、ファクタリング会社は通常よりも迅速に審査を行う必要があります。
そのため、リスクや業務コストを考慮して、手数料が高めに設定されるケースがあります。
一方で、入金までの時間に余裕がある場合は、条件が良くなる可能性もあります。
急ぎで資金化する必要がない場合は、複数社を比較して条件を確認することが大切です。
ファクタリングの手数料を安くする方法
ファクタリングの手数料は、条件や準備によって抑えることができます。
ここでは、手数料をできるだけ安くするためのポイントを紹介します。
① 3社間ファクタリングを検討する
手数料を抑えたい場合は、3社間ファクタリングを検討するのが有効です。
3社間ファクタリングでは、売掛先が債権譲渡に同意し、売掛金をファクタリング会社へ直接支払います。
そのため未回収リスクが低くなり、2社間ファクタリングよりも手数料が低くなる傾向があります。
ただし、売掛先にファクタリング利用を知られるため、取引関係への影響も考慮する必要があります。
② 信用力の高い売掛先の債権を選ぶ
売掛先の信用度が高いほど、ファクタリング会社のリスクは低くなります。
例えば以下のような売掛先は信用度が高いと判断されやすいです。
・上場企業
・大企業
・公的機関
このような売掛金は、手数料が低くなる可能性があります。
③ 売掛先との取引履歴を証明する
売掛先との取引実績が確認できる資料を提出することで、審査がスムーズになることがあります。
例えば
・過去の請求書
・入金履歴
・契約書
などの資料です。
継続取引であることが確認できれば、ファクタリング会社のリスクが低くなり、手数料が下がる可能性があります。
④ 支払期日が近い売掛金を選ぶ
売掛金の入金までの期間が短いほど、未回収リスクは低くなります。
そのため、支払期日が近い売掛金ほど手数料が低くなる傾向があります。
⑤ 額面が大きい売掛金を選ぶ
売掛金の金額が大きい場合、手数料率が低くなることがあります。
ファクタリング会社にとって取引規模が大きくなるため、利益を確保しやすくなるからです。
⑥ 複数の売掛金をまとめて売却する
売掛金が複数ある場合は、一括で売却することで条件が良くなる可能性があります。
取引金額が大きくなるため、ファクタリング会社が手数料を調整してくれるケースがあります。
⑦ 複数のファクタリング会社で見積もりを取る
ファクタリング会社によって手数料の基準は異なります。
同じ売掛金でも、会社によって提示される条件が大きく変わることがあります。
そのため、複数社から見積もりを取り比較することが重要です。
⑧ 手数料の交渉を行う
ファクタリングの手数料は必ずしも固定ではありません。
条件によっては、交渉によって手数料が下がる場合もあります。
特に
・売掛金の金額が大きい
・売掛先の信用度が高い
・継続利用が見込める
といった場合は、手数料の見直しをしてもらえる可能性があります。
⑨ 地域型のファクタリング会社を検討する
大手のオンラインファクタリングだけでなく、
地域密着型のファクタリング会社も存在します。
地域企業との取引に強い会社の場合、
売掛先の信用状況を理解していることもあり、条件が良くなる場合があります。
また、地元企業同士の取引では審査が柔軟になるケースもあります。
⑩ オンラインファクタリングを利用する
オンライン完結型のファクタリングサービスでは、店舗運営費などのコストが少ないため、手数料が低めに設定されていることがあります。
また、電子契約を利用することで印紙税が不要になる場合もあります。
⑪ 初回割引やキャンペーンを活用する
ファクタリング会社によっては、初回利用者向けの割引や期間限定キャンペーンを実施していることがあります。
例えば
といった特典です。
ただし、キャンペーン価格でも他社より高い場合があるため、必ず複数社を比較することが大切です。
⑫ 入金までの時間に余裕を持つ
ファクタリングでは、入金までのスピードも手数料に影響することがあります。
即日入金や短時間での審査を希望する場合、ファクタリング会社は迅速な対応が必要になるため、手数料が高めに設定されるケースがあります。
一方で、入金までの時間に余裕がある場合は、通常の審査で対応できるため、条件が良くなる可能性があります。
資金化を急いでいない場合は、複数社の見積もりを比較しながら、より条件の良い会社を選ぶとよいでしょう。
まとめ|ファクタリング手数料の相場と安くするためのポイント
ファクタリングの手数料は、契約形態や売掛先の信用力などによって大きく変わります。
一般的な手数料の相場は以下の通りです。
2社間ファクタリング:8%〜20%程度
3社間ファクタリング:1%〜10%程度
また、手数料は以下のような条件によって高くなることがあります。
一方で、次のような工夫をすることで手数料を抑えられる可能性があります。
ファクタリングを利用する際は、手数料だけで判断するのではなく、総費用や契約条件を確認しながら比較することが大切です。
複数のサービスを比較し、自社の資金繰りや取引状況に合ったファクタリング会社を選ぶようにしましょう。
